吉野杉の魅力
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吉野杉とは、国産の杉材のブランドの1つで、奈良県の吉野林業地帯で採れる杉のことを指します。
室町時代頃から始まったとされる「吉野林業」では、節の無い木を作るため、節の元となる枝を切り落とす「枝打ち」を行い、美しく質の高い木を育ててきました。
その伝統は今も受け継がれ、他の産地では珍しい無節の大きな板を取ることができる太い幹の杉が、吉野の山では現在も育てられています。
年輪の幅が細かいことから狂いが出にくく、丈夫な吉野杉。
美しさと強さを同時に兼ね備えた吉野杉は、数百年に渡って奈良が誇る一大ブランド木材です。
密植と枝打ちをする事でわざと成長を遅らせ、年輪の幅を細かくさせます。
木目が細かく、節が少ないのが吉野杉の特徴です。
年輪幅が緻密かつ通直なので目切れがない、という事は 強度が高いという事です。特に奈良の木材は質が高く、 全国の平均を上回る強さとなっています。
奈良県地域材認証センターという認証機関が品質基準を定めており、それを満たした製品材を販売しています。品質を保証された製品の供給を行えるのは、センターに登録された業者のみです。
弊社はその登録業者ですので、自信と誇りをもってご提供させていただきます。
一般的に杉の部材には、赤と白が混ざった源平色の辺材が用いられます。
中心部分の「赤み」は辺材に比べて硬く腐りにくいため、赤み指定で注文される方もいらっしゃいます。
丸太の中心からわずかしか取れない「赤み」は源平材より高価で、節が無いものとなると入手困難な材料となってきます。
しかし、「赤み」が育つ早い段階から「枝打ち」を行う吉野では、杉の赤みの無節を他産地より多めに取ることができます。
希少な杉の赤の無節材に興味をお持ちの方は、お気軽にお問合せください。
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無垢の杉材は、美しいだけでなく健康面でも多くのメリットを私たちに与えてくれます。
長い時間を過ごす場所だからこそ、安心して利用できる材料を選びましょう。
木材には独特の香りがあります。 特に杉の芳香には鎮静作用があり、リラックス効果があります。 寝室に杉を使えば、ぐっすりと深い眠りに入りやすくなります。 同時に消臭の効果もあります。
奈良の木はカビの生育抑制、ダニの発生抑制、大腸菌の増殖抑制と、いずれも私たちの「健康」を守るうえで重要な箇所に効果があると実証されました。
他にもインフルエンザウイルスの不活性化などの効果が言われています。
これを踏まえ、例えば床材をカーペットから奈良県産の杉材や桧材に変える事で、ダニによるアレルギー疾患(ぜんそくやアトピー等)を軽減できるかもしれません。
木材は紫外線を吸収する為、木材から反射する光には紫外線がほとんど含まれていません。表では、奈良県産のヒノキ(橙破線)とスギ(橙実線)で見比べても、スギの方が反射率が低いです。目の疲れや睡眠障害を引き起こすブルーライトも軽減します。室内の壁や床に木材を使用する事で、目にやさしい部屋となります。
木材は、パイプ状の細胞が柔軟に変形して
クッションのような役目をするので、
例えば、大理石に比べて2~3倍の衝撃吸収能力があります。
グラフは電球に砂を詰めて作ったガラス玉を落として、ガラス玉が割れる高さを測定した結果です。
材質によって熱の伝導率が異なります。
図1の表は、様々な素材で熱伝導率の違いを計測したものです。コンクリート:1.6(W/mk)、スギ:0.12(W/mk)と、
スギはコンクリートに比べて13分の1という小ささでした。この結果は、数字が小さいほうが冷たく感じにくいという事になるので、この表では杉が最も冷たさを感じにくい素材となります。
そしてこの表は、足の甲の温度変化に関して計測したものです。この表内では下がり幅が小さいのは木材でした。
冷え症だという方、ぜひとも木の床にされてはどうでしょうか?
杉は木材になっても調湿の作用が働きます。 周囲の湿度が高いときに水分を吸い、湿度が低いと水分を発散させる特性があります。ですので、室内は1年を通してほぼ一定の湿度で快適に保たれます。
自然の力だけではこういった材はとれません。
手間暇かけてスギを育てる吉野林業が守られているからこそです。